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小栗康平、待望の始動!
10年ぶりの新作は、西洋画壇で絶賛を浴びた日本人画家、藤田嗣治を描く。

小栗康平 脚本・監督作品『FOUJITA』クランクインのお知らせ

2014/09/25

小栗康平が10年ぶりの新作映画に着手しましたので、お知らせ致します。

今度の作品は、西洋画壇で絶賛を浴びたエコール・ド・パリ(パリ派。1920年代を中心にパリで活動し、出身国・画風も様々な画家たちの総称)の代表的な画家であり、戦争に翻弄された日本人、藤田嗣治(フジタ)を題材に、小栗監督自身の脚本によりフジタの生きた時代を描きます。

主演にオダギリジョーと中谷美紀、フランスで大人気の若手俳優アナ・ジラルドなど、日仏の実力派俳優が揃う豪華なキャスティングや、『アメリ』などの大ヒット作を手掛ける世界的プロデューサー、クローディー・オサールがプロデューサーを務めるなど、話題の多い日仏合作映画です。

作品タイトルは『FOUJITA』(フジタ)。
日本とフランスが誇る世界的映画人のコラボレーションによる“フジタの世界”に、ぜひご期待ください。

『FOUJITA』 ストーリー

フランスでもっともよく知られている日本人の一人、藤田嗣治(Leonard Tsuguharu Foujita)。
オカッパ頭にロイドメガネという風貌、派手なパフォーマンス、5人の妻、ゴシップも含めてフジタという人物を語るエピソードは枚挙にいとまがないが、全ては画家としての成功があっての話である。

1920年代にフジタが発表した裸婦像は、日本画の技法をとりいれた独自の表現がパリ画壇を驚かせる。「Grands fonds blancs(乳白色の肌)」と称され、絶賛を浴びた。
フジタはピカソ、モジリアニらとともにエコール・ド・パリを代表する画家としてフランスでは知らぬ者はいないほどの寵児となり、フジタ自らユキと名付けた彼のミューズ、リシュー・バドゥーと共に社交界でも一世を風靡する。

しかし、フジタのパリでの成功は、必ずしもそのまま日本での成功には結びつかなかった。
ドイツ軍がパリに迫った1940年、フジタは日本に戻る。5番目の妻である君代と暮らし、数多くの戦争画を描き、戦局が進む中で日本美術界の重鎮になっていく。
やがて、東京もアメリカ軍の空襲を受けるようになり、フジタは君代と村に疎開する。日本の、古くからの人々の暮らし、習俗のなかで、フジタは敗戦を迎えるが・・・。

本作『FOUJITA』は、その二つの時代を描く。
しかし、フジタのいわゆる伝記映画ではない。明治以来、日本が西洋から受け入れてきた「近代」とはどのようなものであったのか━。
『泥の河』『死の棘』『眠る男』などで国際的な評価の高い小栗康平監督の、静謐で内省的な映像によって捉えられる“フジタの世界”を見せる。

小栗康平

小栗監督の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

クローディー・オサール

フランスを代表する著名な女性プロデューサー(EUROWIDE FILM PRODUCTION)。
『アメリ』で世界的な大ヒットを飛ばす一方で、数々のアート系の映画も送り出し続けている。

製作作品

1986 『ベティブルー』
1991 『デリカテッセン』
1993 『アリゾナドリーム』
1995 『ロストチルドレン』
2001 『アメリ』
2006 『パリ・ジュテーム』
2009 『シャネル&ストラヴィンスキー』
2011 『pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』
2014 『ぼくを探しに』

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